佐藤ママ、こと佐藤亮子さんは、「東大理3にお子さま4名を合格させたおかあさん」。

 

以前、フジテレビのバイキングでご一緒させていただいた時は、
「恋愛禁止」「スケジュールは親ががっちり管理」など、
炎上しそうな発言に注目が集まっていましたが、

実際、2時間お話をさせていただくと、

佐藤さんは、ご家庭とお子さまを大切になさる姿勢がとてもほほえましく、

ご家庭での語彙や会話を重視されることなども、
「教育は家庭から」の私との共通点を感じました。

反面、私が古いと感じる日本の教育、学力だけで評価する受験システムや偏差値主義については
好きで信じていらっしゃる方に意見するほど、その道に詳しくも興味もないですし、
それぞれのご家庭でいろいろな考え方があるのは当然のこと。

ご自分の信じるベストを尽くされた佐藤さんはすばらしいおかあさまだと思います。

 

親はみな、自分の持てる「人的・知的・経済的」資本をフル活用して、
それぞれの立ち位置から全身全霊で子どもを支えるものです。
単に自分が「日本の現状が嫌いだから」と、
それを信じて実行されている方にワンワンいうのは野暮というもの。

親が、自分の信じる教育が、これです、と外に表明するのは、
実は、自分の「人脈・知性や情報量・経済事情」を世間に晒しているのと同じことです。

それなりの覚悟がないとできません。

その上で、若い世代のみなさまには、

ぜひご自身で、お子さまの教育方針をじっくりお考えいただきたいのです。

私は、高2の娘に、

「世界は190カ国以上あるので、自分がやりたいことができて、最大限に活用できるところで学べばよいのでは。」と言っていました。

日本とアメリカ、2つの例を受験の現状を中心として下記にあげますね。
(あくまでも私の見方です)

<日本>
・大学入試は暗記と事務処理能力を競う。
・大人や先生だけがゆるぎない模範解答を持っていて、それに子どもたちが自分をあわせて競う。
・テストの「下がった、上った」に18歳までの青春の大半を賭ける。
・スポーツや芸術は二の次、とにかく子どもの頃から塾で暗記と事務処理能力を詰め込む練習と模試。
・受験生は「受験料と授業料を払ってくれる新入生」
・受験合格がゴールなので、高等教育の内容については、入学後、とやかく言わない。
・小中高大学、次は就活、このラインがまるで世界のルールであるかのように忠実に遂行する。

 

<アメリカ(ハーバード)>
・医学部も法学部もシェークスピア研究したい人も、みな入試は同じ、学部は入学後にじっくり決める。
・成績評価は30%程度で、あとの70%は「我が校に利益や名声をもたらしてくれる人材」が欲しいので、そのように自分で工夫してくださいね、と大学が受験生に自由裁量を与える。
・受験生は志望大学に「私は〇〇が大得意です。したがって自分を合格させると貴校にはこのようなメリットがあります。」と売り込む。
・大学側は、受験生の売り込みは本当かどうか、どの程度の力量があるのか、調べる。
・力量がある受験生は面接で、
1)学年全体にうまく溶け込み団体としても学校を高めることできるか、
2)「鼻高々」天狗になったりしないか、
3)他の才能ある学生を見て落ち込んだりしない性格かどうか、まで調べる。
・卒業後の進路はさまざま。

このような教育を続けてきた結果、日本は貧しい。
私が若かった頃に比べて、確実に貧しくなっています。

大卒初任給:
日本大卒初任給     月額平均             203、400円
東大卒(初任給1年間)      5、070、000円
慶應卒(同)            4、580、000円
ハーバード(同)          7、685,424円
スタンフォード (同)       9、070、866円

世界ランキングに入っている会社は、トヨタ、三菱、NTT、など少ないです。
世界の先進国で比較すると、物価も家賃も安いが、給与も安い。

1LDKの月額家賃:
東京       123、991円  (世界122位)
シンガポール      248、214円
香港       234、547円
ニューヨーク         349、378円
サンフランシスコ    370、068円
ストックホルム     161,471円

ビッグマック価格:
日本      380円(世界35位)
シンガポール   460円
アメリカ            590円
スイス     762円
香港      278円
スエーデン   658円

ちなみに、
報道の自由度ランキング
日本 世界72位

 

子どもは親より頭がよくて未来をあらかじめ持って生まれているが、
経験値が少ないだけのために未熟者と捉えられて、日本では型にはめられていく。

芸能界やスポーツ界では、18歳といえば、いわばその個人のピーク。
18歳までに得意を磨き上げた人たちと、事務処理を続けた人たち。

自己表現や、リスクテイクは大学入学後にやればよい。

いえいえ、18歳までに身についた、
権威至上主義(与えられたものを黙って黙々とこなすことに疑問を感じない)は、

ちょっとやそっとでは、ふり払えません。

子どもは未来をつくる存在、
あなたは、ご自分のお子さまに、どんな教育を望みますか。

冬休みも近い、11月半ば、

対談はいろいろ勉強になりました!

朝日新聞のオンライン紙上で、近々記事になるそうです。

どうぞお楽しみに!

佐藤亮子さま、朝日新聞さま、
ありがとうございました!

by 廣津留 真理
(一般社団法人 Summer in JAPAN代表理事、ブルーマーブル英語教室主宰)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

早くも第6刷!英語で一流を育てる 小学生でも大学入試レベルがスラスラ読める(廣津留真理著 ダイヤモンド社 5月24日発売)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

7月の最新刊、7月の最新刊「世界のトップ1%に育てる親の習慣ベスト 45」(7月26日 幻冬舎刊)
親の教育理念、コンサル力が問われる時代。問題をスイスイ解決できる「肉食系の子ども」の育て方!これからの入試・英検・ TOEFLに完全対応〜英作文の極意も伝授!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

家庭学習全般のやり方はこちらの本をご参照ください!これで万全、2020年の家庭学習!
世界に通用する一流の育て方 地方公立校から<塾なしで>ハーバードに現役合格
廣津留真理 著 絶賛発売中

書影

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
無料動画で3分ビデオ英語学習!

英語4技能がすぐに身につく、話題の「シャドーイング」って何?第10話

 

ホームパーティー part2 音楽好きな子に育てる 廣津留真理チャンネル第9話

 

ホームパーティーを気軽にひらこう part1 料理編

 

目からウロコ!1冊で3度楽しめる英語絵本の使い方

 

『世界共通のコミュ力「かわいげ」はいますぐ子どもに教えましょう』の動画はこちら:
「かわいげ」は世界トップが大切にする基本コミュ力

 

SIJハーバード生が挑戦!お題「3分で準備して自由に発表してください

 

バード生2名が伝授!笑顔の効果的な使い方

 

 

とてもわかりやすい夏休みの作文の書き方4分動画はこちら:
自分しか知らない体験のすごさ〜英語で一流を育てるシリーズ2Mari Hirotsuru


まずは日本語で上手に書く練習!

アマゾンで「英語で一流を育てる」を購入

ブルーマーブル英語教室

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

Dirigo ブルーマーブル英語教室
お問い合わせはこちらまで:無料体験レッスンお申し込み・お問い合わせ

 

ダイヤモンドオンライン連載!廣津留真理の英語と子育て記事「英語で一流を育てる」記事一覧はこちら:英語で一流


第1回 英語ミニマリスト宣言!文法・和訳・書き取りの3つを断捨離したら小学生でも大学入試レベルが読める!
第2回 語学は教科書では習得できない!だから2歳から家庭で「〇〇〇〇」
第3回 子どもに英語を ABCから教えても上達しない理由
第4回    1歳の娘を置いてパリに逃げた私の本意とは?
第5回  親も子も1日5分「〇〇」するだけで英語リスニングとスピーキング両方が上達する一石二鳥トレーニング!
第6回 「まさか」を「すごい」に変える「奇跡の英語勉強法」をご存知でしたか?

44回 世界のエリートが最も子どもに教えたいのは「かわいげ」だった!
45回 親よりずっと賢い子に育てるたった1つの方法
46回 誰も教えてくれなかった「佐伯チズ式美肌作り」と「英語学習」の意外な共通点
47回 驚嘆!英語未経験児童が公開レッスン60分後に中3の英文が読めていた理由
48回 ハーバード生が講師のサマースクールを大分県に作ったら、スタンフォード生もジュリアード音楽院生もみんなやってきた理由
50回 英語力もプレゼン力もつく!誰も教えてくれなかった1冊で3度楽しめる英語絵本の使い方